6/26/2016

【トルコ料理の歴史 / お肉料理】 アリ・ナーズィッキ_羊肉のグリル、柔らかな焼きナスのペーストを添えて




アリ・ナーズィッキはガズィアンテプの代表料理として挙げられる、トルコの地方料理です。

名前の由来は二説、言い伝えられています。

まず一つは、アラビア語起源のお話を。

料理名である”アリ・ナーズィッキ”は”アラ・ナーズィッキ”と言うアラビア語に由来し、
”アラ”は”素晴らしい”、”ナーズィッキ”は”料理”と言う意味を持ちます。

ガズィアンテプはシリアとの国境が近しいこともあり、
古来からアラビア語話者も多く住む土地でした。

この”アラ・ナーズィッキ”が時代と共に変化して、
”アリ・ナーズィッキ”となったと言う説が言い伝えられています。

古来からこの一皿は”とても美味しい料理”だったと、
多くの人に愛されていたことが伺い知れますね。

もう一つは、スルタンから頂戴したお褒めのお言葉説。

オスマン帝国時代のスルタンが残したこの様な逸話が、
現代まで語り継がれています。

16世紀のスルタンとして名を残すヤウズ・スルタン・セリムは、
アンテプ(現在のガズィアンテプ)を訪問した際、地元の民による壮大な歓迎を受けました。

スルタンのご希望でその日の食事会には色とりどりのガズィアンテプ料理が食卓を飾り、
名物料理であるアリ・ナーズィッキも用意されていました。

スルタンは中でもこのアリ・ナーズィッキの味を大層気に入られ、
料理人を褒め称えてお付きの者にこう聞かれました。

”とても素晴らしい料理だ。どの料理人がこの格別な一皿を作ったのかね?”


そのお言葉の中に含まれていた”エリ・ナーズィッキ”と言う言葉が、
人々の口を介して伝えられる間に変化を遂げ。

”アリ・ナーズィッキ”と呼ばれる様になったのだのだそうです。

前出のキョプオールに然り。

ナス、ニンニク、ヨーグルトの組み合わせは、
時代を超えて多くの人を魅了する味だったのですね。

写真参照:https://onedio.com/haber/turk-mutfaginda-ismiyle-kafamizi-karistiran-15-yiyecegin-hikayesi-717546

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