7/02/2016

【トルコ料理レシピ / 飲み物】 カヴン・シェルベティ(メロンジュース)

フルーツが豊富に採れるトルコで、
多くの人に愛されている甘い飲み物、シェルベット。

一見、甘いジュースの様ですが、
スパイスのニュアンスが効いています。

ここでは日本でも作りやすい、
メロンを 使ったレシピをご紹介します。




【材料】
・メロン果肉   300g
・はちみつ    120g
・シロップ          80cc~100cc
・レモン汁    1個分
・ショウガ        お好みで
 (パウダーを使用する場合は8g、すりおろしを使用する場合は5g程度がお勧めです。)
・ローリエ     2枚
・水        2L

【作り方】
①メロンと水をミキサーへ入れ、ジュース状になるまでしっかりと撹拌する。
②①にローリエ、ショウガ、シロップ、レモン汁を加え、沸騰させる。
③沸騰後、火を止めてはちみつを加え、良く冷やして出来上がり。


トルコでは冷やした状態でサービスされることが多いのですが、
お好みで氷を落としたり、炭酸水で割って飲んでも美味しいですよ。

6/27/2016

【トルコ料理レシピ / 肉料理】 アリ・ナーズィッキ_羊肉のグリル、焼きナスの柔らかなペーストを添えて



スルタンを魅了した、アリ・ナーズィッキ。

この肉料理と相性抜群の絶品ナスペーストは現在、
炒めたひき肉、キョフテ(細長いハンバーグ)、一口大にカットしたお肉等、
様々な肉料理と合わせて愛されています。

ここでは基本のガズィアンテップ流レシピをご紹介します。

こうでなくちゃいけない、が無いのが家庭料理の良いところ。
お好きなお肉を使ってお楽しみ下さい。

【材料(4人分)】

※焼きナスペースト(※1 下記参照)
・ナス          8本
・水切りヨーグルト  600g~800g
 (ソースの濃度はお好みで調整して下さい。)
・ニンニク       2かけ
・塩           適量

※ケバブ
・牛肉または羊肉    600g
 (一口大にカット、または、ひき肉※2 下記参照)
・塩胡椒        適量
・クミン         お好みで。無くても可。

※バターソース
有塩バター        200g
プルビベル        10g
(プルビベルの代わりに一味唐辛子5gでも可。
 辛味が苦手な方はパプリカパウダーで代用可。)


【作り方】
①ナスを良く洗って水気を拭き取り、フォークで皮目を何か所か刺しておく。
  魚焼きグリル、または、200度に熱したオーブンで全体が柔らかくなるまで加熱。
  皮を剥いて、一口大に切っておく。さっぱり食べたい方は、冷蔵庫で冷やしておいても可。
②①の焼きナスとヨーグルトを混ぜ、塩で味を整える。
③肉に塩胡椒とクミンを塗し、下味をつける。
④フライパンか炭火で肉を焼く。
⑤バターを別の小鍋で溶かし、プルビベルを加える。
  弱火で焦げない様に、ソースに赤色がつくまで炒める。
⑥お皿に②のアリナーズィッキソースを広げ、肉を盛り付ける。
  仕上げに⑤のバターソースをたっぷりかける。

※1 トルコのお母さんによっては、
   このソースへとろけるチーズをたっぷりと加える方もいらっしゃいます。
   味わい深くなってチーズ入りも美味ですよ。お好みで適宜、お使いください。

※2 ひき肉を使用される方はキョフテ状に仕上げると本場風です。
    以下のレシピをご参照下さい。





【材料】
ひき肉(牛または羊)   600g
玉ねぎ(みじん切り)   小1個
イタリアンパセリ     1パック分
クミン            4g
塩胡椒           適量

【作り方】
①ボウルに材料を入れ、粘り気が出るまでよく混ぜ合わせる。
②人差し指程度の大きさに種を纏め、フライパンで焼く。

色々なパターンを試して、
お家のお気に入りを探していくと楽しいですよ♪

6/26/2016

ブログのご紹介



トルコに住み始め、トルコ料理を食べ。
料理が好きだったので、自然とトルコ料理を作る様になって。

色んなお母さんのキッチンにお邪魔しては、
お料理を一緒に作る様になりました。

そんな中で見えて来たのは、
お野菜やハーブの絶妙な使い方。

ハーブをただ料理に入れているだけではなくて、
医食同源の様に効能を考えながら料理に活用していたが非常に面白く。
ハーブについて学ぶきっかけを貰いました。

また、何気なく食べていた料理名の由来を、
トルコの皆さんから聞くことで食事の時間が一層楽しくなった。

そんな経験を日本の方々へお伝えできたら良いな、と思い。

トルコ料理のレシピ、小ネタ、ハーブについての考えや食全般のあれこれを、
つらつらと残すブログを始めました。

日本に住む方がスムーズにお料理を試せる様、
以下の基本ルールに則って記事を記載します。

【基本ルール】
皆さんのお近くで簡単に手に入る食材を使用します。
トルコ系の食材は日本国内のネット通販で購入できるもののみ、記載します。
  購入ご希望の方は検索してみて下さい。 
日本で手に入りやすい材料・レシピになる様、元レシピからのアレンジを加えています。
日本で作る際のアドバイスがある場合はレシピの最後に記載します。

また、以下の点についてご了承下さい。

 【料理作成時に守って頂きたいこと】
イスラム教徒が国の大半を占めるトルコ料理では、豚肉を使うことはありません。
  お肉料理やスープストック作成時は必ず、牛肉・羊肉・鶏肉のいずれかをご使用下さい。
  豚肉が少しでも入ると、お料理の香り・味が損なわれます。

  特に、ひき肉は手に入りやすい牛豚合挽き肉ではなく、
  牛挽肉または鶏挽肉を使用して下さい。

煮込み料理は必ず、お鍋に蓋をして超弱火~弱火でじっくり時間を掛けて煮込んで下さい。
  日本のお野菜はトルコの野菜に比べ、水分量が少ない様です。
  
  急いで中火で煮込もうとすると、
  野菜が十分に柔らかくなる前に煮汁が蒸発してしまうのでお気を付け下さい。

更新は不定期となりますが、
トルコ料理の世界をお楽しみ頂けたら幸いです。

Defne 

【トルコ料理の歴史 / お肉料理】 アリ・ナーズィッキ_羊肉のグリル、柔らかな焼きナスのペーストを添えて




アリ・ナーズィッキはガズィアンテプの代表料理として挙げられる、トルコの地方料理です。

名前の由来は二説、言い伝えられています。

まず一つは、アラビア語起源のお話を。

料理名である”アリ・ナーズィッキ”は”アラ・ナーズィッキ”と言うアラビア語に由来し、
”アラ”は”素晴らしい”、”ナーズィッキ”は”料理”と言う意味を持ちます。

ガズィアンテプはシリアとの国境が近しいこともあり、
古来からアラビア語話者も多く住む土地でした。

この”アラ・ナーズィッキ”が時代と共に変化して、
”アリ・ナーズィッキ”となったと言う説が言い伝えられています。

古来からこの一皿は”とても美味しい料理”だったと、
多くの人に愛されていたことが伺い知れますね。

もう一つは、スルタンから頂戴したお褒めのお言葉説。

オスマン帝国時代のスルタンが残したこの様な逸話が、
現代まで語り継がれています。

16世紀のスルタンとして名を残すヤウズ・スルタン・セリムは、
アンテプ(現在のガズィアンテプ)を訪問した際、地元の民による壮大な歓迎を受けました。

スルタンのご希望でその日の食事会には色とりどりのガズィアンテプ料理が食卓を飾り、
名物料理であるアリ・ナーズィッキも用意されていました。

スルタンは中でもこのアリ・ナーズィッキの味を大層気に入られ、
料理人を褒め称えてお付きの者にこう聞かれました。

”とても素晴らしい料理だ。どの料理人がこの格別な一皿を作ったのかね?”


そのお言葉の中に含まれていた”エリ・ナーズィッキ”と言う言葉が、
人々の口を介して伝えられる間に変化を遂げ。

”アリ・ナーズィッキ”と呼ばれる様になったのだのだそうです。

前出のキョプオールに然り。

ナス、ニンニク、ヨーグルトの組み合わせは、
時代を超えて多くの人を魅了する味だったのですね。

写真参照:https://onedio.com/haber/turk-mutfaginda-ismiyle-kafamizi-karistiran-15-yiyecegin-hikayesi-717546

6/22/2016

【トルコ料理レシピ / ひき肉料理】 アナル クズル(お母さんと娘達)_イチリキョフテのスープ

ここでは、ひよこ豆・レモン入りのレシピを紹介します。

地方や家庭によっては、
ひよこ豆が入っていないバージョンやレモンは後添えで供出する、など。

様々なパターンがありますので、お好みの味を見付けて下さい。



【材料】


※キョフテの外生地

・牛または羊のひき肉    300g
 (できれば脂のない、赤身のひき肉がお勧め。)
・キョフテ用ブルグル     500~550g 
・卵                1個
・ビベルサルチャス     60g
・薄力粉            20~30g
・クミヨン            3~6g
・塩               2~3g
・水                適量、生地中のブルグルが纏まる程度
 

※詰め物

・牛または羊のひき肉    500g
 (できれば脂のない、赤身のひき肉がお勧め。)
・玉ねぎ            500g
・ビベルサルチャス            30g
・プルビベル          10g
・バター             300g(マーガリンと半々で300gにしても可)
・塩               5g 


※スープ

・ひよこ豆(ボイル済み)  120g~140g(お好みで)
・バター            30g
・玉ねぎ            中2個
・ビベルサルチャス     60g
・ドマテスサルチャス     60g
・レモン汁           1個分
・ドライミント          3g(スペアミントを使用してください。)
・プルビベル          10g
・塩               適量
・スープストック        ビーフブイヨン・チキンブイヨン、市販・自家製、どちらでも可
 (ひき肉から十分なお出汁が出ます。スープストックと水を半々程度に使い、
 程良い水分量になる様、調整してください。)


【作り方】
まず始めに、キョフテの詰め物から用意しましょう。 


※詰め物
①脂のないひき肉を大きめのフライパンに広げ、弱火で水分が抜けるまで良く炒める。
②バターとみじん切りにした玉ねぎと塩を①へ加える。
  弱火~中火で焦げないように時間を掛けて炒める。 
③②の水分が飛び玉ねぎが透明になったら、プルビベルとビベルサルチャスを加える。
  この時点で塩分が薄い様だったら、お好みで塩(分量外)を加える。
④③の火を止めて胡椒を加え、大きなバットへひき肉を移す。
  肉汁が均一になる様に調整しながら広げるのがコツ。
⑤④が室温程度まで冷めて来たら、冷蔵庫に入れてひき肉を良く冷やしておく。
⑥キョフテ作成時、端の方からスプーンでひき肉を少しずつ取り分けること。

※ キョフテの外生地
⑦ボウルにブルグル・ビベルサルチャス・クミヨン・塩を入れて混ぜ合わせたら、
  ごく少量ずつ水を加え、ブルグルがしっとりする程度に纏める。 
  ボウルに蓋をして15分~20分間、生地を休ませる。
  この時、ブルグルが生地中の水分を吸収してくれます。
⑧ブルグルが吸水したら再度、100ml程度の水を様子を見ながら加え、良く混ぜる。
  ブルグルが十分に柔らかくなったら、ひき肉を加えて練り込んでいく。
⑨ ひき肉とブルグルが十分に混ざったら、卵を割り入れ、小麦粉を少しずつ加えていく。
   また、必要あらば少量の水を加え、練り込みを続ける。
⑩ 生地がペースト状になるまで、練り込んでください。
⑪手元の生地が楽に薄く伸ばせる状態が完成。(作成者の感覚にお任せします。)
⑫お母さんのキョフテ
  くるみ大の生地を左手に取り、右手の人差し指を生地に入れて回しながら、
  薄く丸い球状の生地を作る。
  冷やしていたひき肉を大匙1杯程度、中に詰める。
  手水を取り、丸い球状に成形する。
⑬娘のキョフテ
   ひよこ豆大の生地を球状に丸める。

※スープ (★スープストックを自家作成される方は下記を参照下さい。)
⑭みじん切りにした玉ねぎをバターで炒める。
⑮⑭へビベルサルチャス・ドマテスサルチャスを加え、ゆっくりと炒め続ける。
  ここで茹でたひよこ豆を加える。
⑯スープストックと水を500mlずつ注ぎ、⑮のサルチャが溶け切るまで良くかき混ぜる。
  このタイミングでさらっとしたスープ状にするのか、とろっとした煮込み状にするのか、
  スープの量・塩加減をお好みで調整のこと。
  キョフテを入れるとブルグルがある程度の水分を吸うので、
  水分が1~2割程度減ることを考慮して全体量を決めてください。
⑰ スープが沸騰したら、大小のキョフテを中に入れ、更に加熱する。
   再沸騰を待ち、キョフテが浮いたら、生地に火が通ったと言う証拠です。
⑱キョフテに火を通している間に、フライパンでバター15g(分量外)を溶かし、
  プルビベルとドライミントを泡立ったバターの中に入れ、火を止める。
⑲⑰が熱々のうちに素早くスープを盛り付け、⑱を回しかけて供出する。

 ★スープストックを自家作成する場合
深めの鍋に牛骨または羊骨を3~4本、甘長唐辛子1本、玉ねぎ中1個、ひたひたになる程度の水と塩二つまみ程度を加え、
灰汁を取りながら沸騰させてスープストックを取る。
粗熱たら、濾して料理に使用する。

イチリキョフテ系の料理は作成時、とてもとても手が掛るもの。
疲労度の割には一瞬で消えてしまう、儚い食べ物だと割り切りましょう。
(割り切れない部分も多々、あるけども。笑)

【トルコ料理の歴史 / ひき肉料理】 アナル・クズル(お母さんと娘達)_イチリキョフテのスープ

夏の暑さで有名なトルコ南東部アダナや、
あんずの名産地・マラティアの名物料理とされる、地方料理。
(別名、イチリキョフテ・チョルバスと呼ばれることもあり。)

ひき肉がたっぷり入ったお団子を母親、
小さなお団子とひよこ豆を娘達に模した可愛らしい一皿。




作られる地方によって、
ひよこ豆が入ったり入らなかったり。

スープにレモン汁の酸味を加えたり、加えなかったり。

色んなアレンジがあります。
自分の好きな味を見付けたいですね。

部分引用:http://onedio.com/haber/turk-mutfaginda-ismiyle-kafamizi-karistiran-15-yiyecegin-hikayesi-717546

【トルコ料理レシピ / 野菜料理】 キョプオール_揚げナスのヨーグルト和え


ナスとヨーグルトは相性抜群。
今年の夏も沢山、作ってしまいそうな常備菜的メゼレシピ。





【材料(1~2人分)】


※本体
・水切りヨーグルト  45g
 (水切りしなくてもどうにかなります。乳清と混じって無い部分を使って下さい。)
・ナス          1~2本
・甘長唐辛子      1~2本
・にんにく        1かけ
・塩            適量
・サラダ油       揚げ油として

※ソース
・トマト        1個
・塩胡椒       適量
・オリーブオイル  適量


【作り方】
 ①ナスの皮をピーラーで3~4本、縦に剥いて一口大の角切りにする。
  甘長唐辛子も同様に切る。
  ナスと甘長唐辛子をサラダ油で色付くまで揚げ、良く油を切っておく。
  (出来上がりの飾りが必要な方は、ここで甘長唐辛子を少量、別にして使用してください。)
②水切りヨーグルトにすり下ろしたニンニク・塩を加え、良く混ぜる。
③②を①に絡ませ、冷蔵庫で休ませておく。
④フライパンにオリーブオイルを落とし、細かい角切り、または、すり下ろしたトマトを炒める。
 塩胡椒を適量加え、ソースは完成。
⑤③にソースをかけ、供出する。

メゼとして頂く他、
カリッとトーストしたバゲットに乗せてカナッペ風に頂いても美味。

カロリーを気にされる方は素揚げより、
油を少なく使う揚げ焼きにすると良いですよ。